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欲望とエレガンス、

3/30/2016

 
サンローランは女性にパワーを与えた、シャネルは女性たちを解放した。アルベール エルバスは、女性に何をもたらせるか考えた。
もし私が日本にいたら、歴史に残る偉大なデザイナーになりたいと考えたことがあっただろうか。
だったら私は、現代の女性にいったい何をもたらせるだろうかと考えたことがあっただろうか。
​知人が参加していることもあり、今回の東京コレクションは割とよく見た。
日本のブランドのコレクションを見ていて、すごく鎖国のスピリットを感じた。
純粋に自分の好きなことをやるという精神、それは美しいけど、結果的には世界を見れていない、っていう結果に映る。
服をコレットに置きたいのか、日本で身近な人に心地よい服を売りたいのか。
どこに目標を置いてるかにもよるけど、パリに住みながら日本のファッションウィークを見ると、遊んでるようにしか見えないブランドがたくさんある。実際あまり本気ではないと思う。
歴史的な老舗で、大規模なブランドで、急拡大した新しいメゾンで、期待の新星として、しのぎを削ってるっていうのはこういうことなんだなと思える、パリのショーに参加するそのレベルのブランド。
世界で生きていくために、オンリーワンであり、ナンバーワンを目指している。時代的に、激しいクリエーションではないけれど、時代の牽引者になるために、新しい価値を本気で探しながら、ブランドをやってる。
ショーはプロモーションであり、広告だから、多くの人に見てもらいたいっていう意思があるはず。
そういうプロモーションをするときに、
デザイナーの小さい島国で培った価値観を見せられると、チーンとなってしまうところはある。
この色使い、モデリズム、思考、グローバルな世の中に、この狭き価値観!?洋服のデザイナーという立場で!?と思ってしまう。
むしろ、海外にいて戻ってきても、日本で暮らしているとヨーロッパが遠すぎて忘れてしまう部分があると思う。
この前のcoromozaでやってた座談会でも、私たちぐらいの世代のわりと弁が立つ人がいたけど、的外れな印象を受けてなんとも言えない。。あなたの好みを聞いてるんじゃなくて、時代をどう映しているかが知りたいんだよ。っていうところ。
ライターとかバイヤーは世界のファッションサーキットに乗って仕事ができるけど、ある意味日本在住の中流階級以下の若手デザイナーっていうのは、めちゃくちゃ不利。しかも海外歴のない人が、日本在住でデザイナーとしてグローバルに活躍していくっていうのは、それ故の独特な感覚を誇張する方法しかないのでは。中途半端では、難しい。日本独特の、隠れた美徳とか、ゆるさとか、ストリートを、より誇張して、分かりやすく落としこむ目が必要だと思う。ショーをするならなおさら、世界を見てる人たちに、おもしろいブランドと認識させなければいけないから、島国の価値観は寒く映るとおもう。
自分が今やっていないから言えないけれど、備忘録として。


スタージュを探す上で、老舗ブランドに入って仕事をすることを現実的に考えたり、実際面接で内部に入ったり、歴史を調べたりしてよりパリのブランドを身近に感じることができている。今日、ランバンに行ったけれど、アルベールエルバスはここで仕事していたのかなあとか、意外と新しい簡素なスタジオなんだなあとか、実際のことはわからないけど、現実的にトップレベルのプロフェッショナルたちが働くことを想像する。


最近エレガントというキーワードをよく考える機会があるけれど、
エレガント=上品というのは、見えないところに宿る気配だと思った。
porterは、フランス語で持つという意味の単語だけれど、着る、支えるという意味もある。
服を着るということは、体や生きること自体を支える、という意味ととらえてもいいと。
ディーオルは、エレガントとは全て、と言った、見えないところまでの配慮がエレガントだと
サンローランは心のエレガンスなしにエレガンスはないと言った
シャネルはだいたいの女は着飾りすぎていて、エレガントじゃない
と言ったそうだ、
AV監督の仁村さんがコラムで、品がいい人が一番モテる。品がいい人は、自分の欲しいものを知っていて、欲しくない物は欲しがらないから品がいいと言っていた。自分の欲望を探すことが、上品になることに繋がると。例えば仁村さんはAV監督だから例としてこう挙げていたけど、自分の欲望を知っている=どんなセックスをしたいかを知ってる人。自分がどういうセックスをしたいか追求することがエレガントだということに繋がるという展開は、結構おもしろくて目から鱗だった。

    misa 

    Women's wear designer

            

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